ピアノ調律の必要性

ピアノの調律とは弦の巻かれた全てのチューニングピンを巻戻したり緩めたりして、澄んだ音、美しいハーモニーと旋律を造る作業のことを言います。
定期的なピアノの調律は、長さも、太さも違う230本の弦の張力バランスを整えること、各部の動きを整える整調作業や音色を整える整音作業をすることで、弾き易さや音楽の表現力が甦ります。
ピアノはバイオリンやギターなどとおなじように、弦を振動させて音を出す楽器です。
正しい音階や美しいハーモニーで演奏するには、チューニング(調律)が必要なのです。そのうえ、ピアノの弦は他の楽器と比べてはるかに強い力で張られている
ため、正しい音律を保つためには、専門技術を持った調律技術者による定期的な調律が必要となるのです。

ピアノ調律のメンテナンス方法,修理について

ピアノ調律のメンテナンス割合としては,6ヶ月に一度は、調律をお勧めします。
特に音感を身につける子供のころは重要な時期です。
ピアノ調律の狂ったピアノで弾いていると、正確な音感を身につける過程に悪影響が出てきます。
また、未使用のピアノでも,1年に1回の調律をオススメします。
錆びたり、音が出なかったり、鍵盤が上がらなかったりと、ピアノの故障のうち80%は、湿気が原因です。
故障の予防やピアノの品質維持のためにも乾燥剤をお勧めします。
そして,ピアノ調律だけでなく,調律、整調、整音というピアノの総合的な健康診断を定期的に行ない、消耗や温度・湿度の影響による変化を正しく整えることによってはじめて、ピアノは長年にわたりベストコンディションでご使用いただけます。
ちょっとした調整で、そのピアノ本来の性能を発揮できるようになります。

ピアノ調律師になるためには??ピアノ調律を極める

ピアノ調律を専門的に行う,ピアノ調律師になるには、専門学校や調律科のある音楽大学で勉強するほか、ピアノメーカーなどが持つピアノ調律師養成機関などで勉強する必要があります。ピアノ調律師とは、ピアノチューナーとも呼ばれ、ピアノの調律や保守管理を専門に行う職業です。全部で88ある鍵盤ひとつひとつの音程と音質を調整する仕事です。主に、学校や音楽教室、プロピアニストなどの依頼を受けてピアノ調律の仕事をします。ピアノ調律に関する仕事を5年以上積むことで、日本ピアノ調律師協会の資格試験を受けることができます。この資格が無くてもピアノ調律師としての仕事はできるが、この資格を持っておくほうが、信用度もアップする。しかし,メーカートップの技術者など一部の例外を除くと、多くのピアノ技術者は社団法人日本ピアノ調律師協会に所属しているが、そもそも日本国内において技術レベルを認定する制度自体が存在しないので、詐欺まがいの商売を平然と行ったために裁判に発展したケースもあるようです。

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